■STORY港に停泊中の船に集まってきたのは、お互いに顔も知らない5人。不可解な案内状を手にしている事以外、共通点を見出せずにいた。 どこへ向かうのかも解からないまま、船は出港した…。 この船に乗り込んだ理由も様々。 もちろん職業も、生い立ちも様々。 お互いに腹の中を探りあいながら、この船が向かう先を必死に想像しようとする5人。 「この偶然は、まさか…!シンクロニティー!!!」 「ええええーーーーーーーっ???」 シンクロニティーが何なのか解かっていなくても、それが地球滅亡を引き起こすとすら言われた某SF漫画よろしく、話に何の確証も得ないまま、とりとめもなく妄想は膨れ上がって行くのだった。 ■COMMENT妄想暴走活劇。本来はそうなる予定で書き始めた。 それまでの澤田の作品は、完全に澤田の頭の中だけで出来上がったものだったが、この作品は劇団で脚本委員会を組織し、大まかな骨子だけは多人数で決めていった。 劇団としての取り組みという意味では、実に良い企画だったのだが、初めてのこういった取り組みでそうそうパッと決まるものでもなく、まとまりのない話のメモを頼りに書き上げられていった記憶がある。 劇団初の取り組みとしては、初の4回ステージ(金曜・土曜昼・土曜夜・日曜)も大きなチャレンジとなった。 いろんな意味で実験的な要素を多分に含んだ作品だった。 ←一覧に戻る |